パリ五輪の馬術競技で、日本代表チームが92年ぶりに銅メダルを獲得し、大きな話題となりました。平均年齢41.5歳というベテランチームは、「初老ジャパン」と呼ばれ、その健闘ぶりは多くの人々を感動させました。
今回は、初老ジャパンのメンバー紹介や、日本馬術界のレジェンドであるバロン西との意外な関係性など、その魅力に迫ります。
初老ジャパンとは?平均年齢41.5歳
大岩義明選手MGHグラフトンストリート号
— さくさくパンダ (@nappe_han) July 29, 2024
北島隆三選手 セカティンカ号
戸本一真選手 ヴィンシー号
田中利幸選手 ジェファーソン号
皆さんの日々の苦労と努力が繋がった日……
ほんっっとすごい😭
おめでとうございます~~~~~!!!!#Olympics2024Paris #総合馬術 pic.twitter.com/tFcSLWd860
「初老ジャパン」とは、パリ五輪の馬術競技で銅メダルを獲得した日本代表チームの愛称です。チームメンバーの平均年齢が41.5歳と高めだったことから、この愛称がつけられました。
ベテラン勢の経験と若手の勢いが融合したチームは、年齢を感じさせないパワフルな騎乗で、世界の強豪を相手に堂々と戦い抜き、歴史的な快挙を達成しました。
初老ジャパンのメンバー紹介
では、そんな初老ジャパンのメンバーを一人ずつ紹介していきます。
田中利幸選手(39歳)
パリオリンピックの馬術の総合馬術団体で、本学卒業生の田中利幸選手(2006年度卒)が銅メダルを獲得しました。馬術では92年ぶりのメダルです。 #パリオリンピック #馬術 #日本経済大学 https://t.co/OocUPhMW4K pic.twitter.com/zooQqgXeVW
— 【公式】日本経済大学 (@jue_fukuoka) July 30, 2024
乗馬との出会いは、中学3年の時。以来、馬と共に駆け抜ける日々を送ってきた田中選手。2007年にクレインの門を叩き、総合馬術選手としての道を歩み始めます。2012年のロンドンオリンピック出場は、その軌跡における大きな転換点となりました。以降、世界の舞台で幾度となく輝きを放ち、日本の馬術界を牽引する存在へと成長を遂げています。
戸本一真選手(41歳)
パリ五輪、総合馬術団体で日本は初の銅メダルを獲得。その自称“初老ジャパン”の一人、戸本一真選手が今年4/5号のInterviewに登場しています。全く英語ができない状態で2016年に練習拠点を英国に移し、メダルという目標に向かって突き進んだ道のりが語られています。#戸本一真https://t.co/9XG5GZWM8i
— The Japan Times Alpha (@JapantimesAlpha) July 31, 2024
戸本一真さんは、真桑小学校に通っていた8歳の時に初めて馬に乗る経験をしました。真正中学校を卒業した後、各務原西高校に進学し、その後、各務原市にある浅野乗馬クラブで本格的に競技に取り組み始めました。大学では、名門である明治大学の馬術部に入部し、1年生からレギュラーとして活躍し、全日本タイトルを獲得しました。
大岩義明選手(48歳)
獲ったーー!!
— 大岩義明/Yoshi Oiwa (@yoshiakioiwa) July 29, 2024
ちゃっとまだバタバタなので後ほど。
やったぞーー!
みんな応援ありがとーーー!
😆😆😆👍
疲れたなぁ〜🐿️
ゆっくり休もうな〜#TEAMJAPAN #パリオリンピック pic.twitter.com/6gDpjNKXap
大岩義明選手が馬術に触れたのは、10歳の頃でした。大学卒業後、一時期競技から離れたものの、シドニーオリンピックの影響を受けて2000年に競技に復帰しました。2001年にはイギリスに渡り、その後、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京の4大会にわたり、オリンピックの総合馬術で日本代表として選ばれました。
2017年には馬術競技者の武田麗子さんと結婚し、2018年3月には長男が誕生しています。現在はドイツに拠点を移しています。
北島陸三選手(38歳)
がんばってください!|【リオ五輪】興奮すると鼻を膨らませ目を見開く…「馬は人と同じ」 総合馬術で初出場の北島隆三さん – 産経ニュース https://t.co/jJgp6W5SAu pic.twitter.com/XpasiOJpYV
— 馬のこと🐴 (@uma_nokoto) April 27, 2016
北島陸三選手は、小学5年生の時にクレイン加古川で乗馬を始めました。中学校に進学すると、馬術競技に興味を持ち、明治大学の強力な馬術部に進学し、総合馬術を本格的に学びました。2008年にはクレインに入社し、2014年の仁川アジア大会で団体銀メダルを獲得。これを契機に、2015年にイギリスに渡り、その後ジャカルタアジア大会やトライオン世界馬術選手権、東京オリンピックなど、国際的な大会での経験を積みました。
92年ぶりの快挙!バロン西との共通点は?
初老ジャパンがパリオリンピックで92年ぶりに馬術で銅メダルを獲得したことは、大きな快挙です。1932年のロサンゼルスオリンピックでは、西竹一さんが障害飛越個人で金メダルを獲得しており、その時以来の成果です。特に団体としては、日本馬術史上初のメダルとなります。
「われわれは勝てり」日本馬術界92年前の金メダリスト「バロン西」 硫黄島に今も眠るhttps://t.co/UBlxJ6ihSc
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 30, 2024
92年前に金メダルに輝いた西竹一は「バロン(男爵)西」の愛称で知られ、先の大戦末期の昭和20年に激戦地の硫黄島で散った伝説の金メダリストだった。
西竹一さんは「バロン西」として広く知られています。彼は1902年に東京で生まれ、学習院初等科や陸軍幼年学校、陸軍士官学校を卒業しました。出身地は愛知県名古屋市です。ロサンゼルスオリンピックでは、約10万人の観衆の前でウラヌス号に騎乗し、19の障害を飛び越えて地元アメリカの選手を破り、金メダルを獲得しました。彼の「バロン」という称号は、男爵位に由来しています。
まとめ
初老ジャパンの快挙は、日本の馬術界にとって大きな意味を持つ出来事でした。ベテラン選手たちの熱い思いと努力が実を結び、92年ぶりのメダル獲得という歴史的な瞬間を生み出しました。彼らの活躍は、多くの日本人にとって感動を与え、日本の馬術界への関心を高めるきっかけとなったでしょう。