
女優の満島ひかりが、8月26日放送の音楽番組「2020FNS歌謡祭 夏」フジテレビ系に出演。
中島みゆきの名曲「ファイト」をカバーし披露してくれました。
ミントブルーのワンピースで、生放送ともあり、マイクを震わせて立つ姿は見ている側も緊張感が伝わってきます。
「あたし、中卒やからね・・」から始まる印象的な歌詞
時折、なまりを混じえたセリフで、歌を見事に表現。思いを込めた歌は、感動!
涙が出たのは自分だけではないでしょう。
中島みゆきの名曲「ファイト」が、どんな思いで誕生したのか?
満島ひかりが歌うファイトが、なぜ?心に響くのでしょうか?
中島みゆきの名曲「ファイト」の歌詞の背景とは?
この歌の歌詞は中島みゆきさんが当時、ラジオ番組「オールナイトニッポン」に寄せられた
17歳の少女のはがきがきっかけでした。
家庭の事情で高校進学を断念し、働いていた少女が職場の先輩から「あの子は中卒だから事務はまかせられない」と陰口を叩かれ、悔しくて、悔しくて、、私だって高校に行きたかった・・。
という手紙の内容でした。
中島みゆきさんは当時、その彼女に
周りのすべての人間にさ、
あなたの良さをわかって貰うというのは、
そりや無理な話し。
でも、たった一人でも、
わかってくれる人も、
どこかにいるかもしれないとかね、
そういう風に思うことだって、
素敵なことじゃぁないだろうか。
と励ました。
中島みゆきさん自身も、歌の世界に入るまで、決して順風満帆ではなかった。
弟さんが医師を目指し、赤字だった自分の実家の病院を手伝うなどして、家族の幸せを望む一方で、自分も家族のために、家計を助けるなど、夢を断念しそうになった経験がある。
そんな自分の経験も織り交ぜて作り上げたのがこの歌「ファイト」
まさに、自分自身の身を削る想いの歌詞だ。
『ファイト!』
中島みゆき 歌詞 ファイト
あたし中卒やからね
仕事をもらわれへんのやと書いた 女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる。悔しさを握りしめすぎた、こぶしの中 爪が突き刺さる 私、
本当は目撃したんです。昨日電車の駅 階段で ころがり落ちた子供と、つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって、、助けもせず、叫びもしなかった ただ恐くて逃げました
私の敵は 私です
ファイト!
闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ!暗い水の流れに打たれながら
魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから、いっそ水の流れに身を任せ
流れ落ちてしまえば 楽なのにね
やせこけて
そんなにやせこけて、、魚たちのぼってゆく
勝つか 負けるか それはわからない。 それでも とにかく 闘いの、出場通知を抱きしめて
あいつは海になりました。
ファイト!
闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ
薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ
出てくなら おまえの身内も、住めんようにしちゃるって、言われてさ
うっかり燃やしたことにして、やっぱり燃やせんかった この切符
あんたに送るけん 持っとってよ
滲んだ文字 東京ゆき
ファイト!
闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を ふるえながら、のぼってゆけ
あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
ならずに すんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ
ああ 小魚たちの群れ、きらきらと
海の中の国境を越えてゆく 諦めという名の鎖を
身をよじってほどいてゆく
ファイト!
闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を、ふるえながら のぼってゆけ
ファイト!
闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ
ファイト!
満島ひかりの熱唱が心に響くのはなぜ?
この歌は、2012年カロリーメイトのCMで、受験生の応援歌として歌っています。
8年前に歌っていた時よりも、今、この歌を歌っている彼女の歌声が心が響きます。
なぜなら満島ひかり自身も波乱万丈な人生を歩んできているからだ。
1997年、当時11歳でアイドルユニット「Folder」デビューしまいたが、2002年には活動休止、、
そこから女優の道が開くまで、売れない日々が続く・・・。
7年後の2009年に園子温監督の映画「愛のむきだし」に主演するも、実家が差し押さえになったり、父親が酒気帯び運転で職を失うなど決して順風満帆ではなかった。
4人兄弟の長女だった彼女は、共働きの両親の代わりに、兄弟の面倒をみていたという。
それでも、度重なる不運にも負けず、女優として実力をあげてきたのは、彼女自身、家族を守るために、辛いことにも挫けずに、登ってきたからだろう。
だからこそ、
自分自身を鼓舞しているかのように、聞こえた彼女の歌は聞く人に、励ましの声として
心に響いたのかもしれない。。
「ファイト」は彼女自身の歌とも言える。
まとめ
私自身も、仕事でどんなに頑張っても、報われない気持ちになったり、陰口を言われたり、女同士のくだらない、ゴタゴタにうんざり・・。
理不尽なことに直面しながら生きていく人にとっては、この歌はエールを送るような歌詞で
とても勇気づけられる。
この歌を聞いて、涙が止まらなかった。
闘う私を、、、見返す気持ちで 明日も頑張ろう!
ファイト!
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