さつまいもは秋の味覚の代表格ですよね。収穫した後は、どのように保存すればいいのかご存知ですか?
一般的には、新聞紙に包んで常温で保管するのがおすすめです。新聞紙は、通気性がよく、水分を吸収してくれるので、さつまいもを乾燥や腐敗から守ってくれます。
しかし、新聞紙がない場合や、夏場など温度が高い場合は、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、さつまいもの保存方法について、農家のやり方や代替品、冷蔵・冷凍保存の方法などを紹介します。参考にしてみてください。
さつまいもの基本的な保存方法
さつまいもの基本的な保存方法をご紹介しますね。
さつまいも保存方法。
丸ごと一本の場合
賞味期限は約3ヶ月✅基本は常温保存
1本ずつ新聞紙などくるんで
日が当たらないところに置く✅夏場、気温が20度以上の場合
冷蔵保存。
新聞紙に包みビニール袋に入れて冷蔵保存(野菜室) pic.twitter.com/qVX4A6vlwy— ペリころ。野菜の知識 (@ppmtna) January 19, 2023
冷凍保存の方法とポイント
さつまいもは、空気に触れると傷みやすいので、新聞紙で包んで冷暗所に保存するのがおすすめです。
新聞紙は、通気性があり、水分を吸収してくれるので、さつまいもを乾燥や腐敗から守ってくれます。
1つのさつまいもに対して、新聞紙を2枚使うと、より効果的です。新聞紙を二重に包むことで、空気が触れる面積が減り、さつまいもが傷みにくい状態になります。
保存する場所は、床下など直射日光が当たらない場所がおすすめです。直射日光が当たると、さつまいもが変色したり、発芽したりしやすくなります。
また、温度が高いと、さつまいもが傷みやすくなるので、冷暗所での保存が大切です。
農家が行っている保存方法とは
さつまいもは水分に弱く、寒さにも弱い野菜です。そのため、農家は収穫したさつまいもを 土付きのまま 新聞紙に包んで風通しの良いところで保存します 。
土は水分や衝撃からさつまいもを守る役割を果たします。新聞紙は温度変化を緩和し、適度に水分を吸収し、空気を通すことでさつまいもの呼吸を助けます。
この方法であれば、1~2ヶ月は保存できます 。
適した保存温度と場所
さつまいもの保存に適した温度は 10~15℃です 。20℃以上だと発芽しやすくなり、10℃以下だと低温障害で変色や腐敗の原因になります。また、直射日光が当たる場所も避けるようにしましょう。
適した場所は 冷暗所です 。例えば、玄関廊下や押入れなどがおすすめです。ただし、外気温が低すぎると室内でも冷え込みすぎることがあるので注意してください。その場合はキッチンなど人が活動している場所に近づけると良いでしょう。
新聞紙がない場合は?代替品とその使用方法
新聞紙がない場合は、ペーパータオルや紙袋に包んで涼しく風通しの良いところに保存しましょう。
しかし、新聞紙がない場合はどうしたら良いのでしょうか?代替え品は?
新聞紙の代替品とその効果
新聞紙がない場合でも、キッチンペーパーや地域情報誌など紙製品であれば代用できます 。これらも新聞紙と同じように温度変化を緩和し、水分を吸収し、空気を通すことができます。さつまいもを 1本ずつ紙製品で包み、かごや段ボールなどに入れて 冷暗所に置きます 。
ただし、代替品の場合は新聞紙よりも 保存期間が短くなる可能性があるので、できるだけ早めに消費するようにしましょう。また、 ラップやアルミホイルは空気や水分を完全に遮断してしまうのでNGです。
さつまいもの冷蔵・冷凍保存方法
原則は常温保存ですが、室温が20℃を超える夏場は常温で保存してしまうと芽が生えてきて栄養がなくなってしまいます。その場合、さつまいもを冷蔵庫で保存する方法があります。その場合は野菜室を利用します 。冷蔵室では冷えすぎるので避けましょう。この場合もさつまいもを 1本ずつ新聞紙で包み、密封袋などに入れてから野菜室へ入れます 。
この方法であれば 2週間くらいの保存が可能です 。使いかけのさつまいもは、ラップにくるんで野菜室に入れ、1週間程度で使い切るようにしましょう。
さつまいもは『常温保存』が基本です。
貯蔵適温:約13℃
湿度:約90%寒さに弱く10度以下で腐るから冷蔵庫はダメ。水を嫌うから『土付き』は新聞紙に包み冷暗所に。長期保存で『でんぷんが糖化』甘みが増して美味しくなりますよ。けど、20度以上だと発芽が進み味が落ちる。だから夏は野菜室へ… pic.twitter.com/1NELNvcTtb
— 岩崎ファーム (@iwasakifarm) February 6, 2022
さつまいもを冷凍するときは、生のままでも 加熱した後でも可能です 。生のまま冷凍する場合は、皮をむきカットして保存袋に入れ、なるべく薄く平らにします 。
■生のまま冷凍するときの手順
- さつまいもを綺麗に洗う
- 保存する大きさにカットする
- アク抜きをする
- キッチンペーパーで水気を拭きとる
- 保存容器に入れて冷凍庫で保存する
調理方法が決まっていない場合は、さつまいもを冷凍保存するのがおすすめです。幅広い料理に活用したい場合にも便利です。
加熱せずに冷凍することで、調理時に煮れしにくくなるため、そのまま焼き芋や煮物にしたり、揚げ物やスープに入れたりと、さまざまな料理に活用できます。
また、ラップで一つずつ包んでおくと、空気に触れて変色するのを防ぐことができます。
■さつまいもを茹でて冷凍する時の手順
- さつまいもを綺麗に洗う
- 保存する大きさにカットする
- アク抜きをする
- 柔らかくなるまで煮る、もしくは電子レンジで加熱する
- 粗熱を取りキッチンペーパーで水気を拭きとる
- さつまいもの皮を洗い、使いやすい大きさに切る
- 保存容器に入れて冷凍庫で保存する
さつまいも保存方法〜その2
切ったさつまいも又はカットした場合
賞味期限は2日〜3日程度。✅カットしたさつまいもは冷凍保存がおすすめ‼️
ラップに包んで冷凍保存(冷凍の場合最大1ヶ月は持つ)✅冷蔵保存の場合
水気を拭き取った後、ラップに包んで野菜室に保存。 pic.twitter.com/sbjTEpTn3h— ペリころ。野菜の知識 (@ppmtna) January 19, 2023
まとめ
さて、この記事ではさつまいもの保存方法について紹介しました。ポイントをまとめると以下のようになります。
– 常温で保存する場合は新聞紙やキッチンペーパーなどで1本ずつ包む
– 保存場所は10~15℃の冷暗所が最適
– 夏場や長期保存する場合は野菜室や冷凍庫を利用する
– 冷凍する場合は生のままでも加熱した後でも可能
さつまいもは正しい保存方法を知っておけば簡単に長持ちさせられる食べ物です。秋から冬にかけて収穫されるさつまいもは追熟して甘みが増すので、上手に保存しておいしく食べましょう。